天童の天皇と称された高級駒の祖『久徳』の若い時の雅号である玉山作の上彫駒です。余り歩は1枚。

材質は将棋駒の素材としては最高峰の御蔵島黄楊で、加工方法は不明ですが経年変化とは別に濃く落ち着いた色合いに作成された希少な駒。

年代物や赤樫等の茶褐色系統の濃い色合いの将棋盤に非常に良く馴染みます。

表面は滑らかで、艶消しされ反射が少なく指し味軽やか。駒体も字体も横に広く重厚感があり落ち着いた印象です。書体は不明ですが、彫りが際立つ角のハッキリとした書体です。

また、柾目ですが写真の通り目が非常にきめ細やかで目を凝らさなければ分からない程です。

使用品の為、経年変化や若干の傷がありますので写真でご確認下さい。今回出品にあたり、水で濡らした柔らかい布で表面を傷付けない様、出来るだけ丁寧に清掃してあります。

また、写真の通り珍しい中蓋付き桐箱をお付け致します。中蓋が作用して運搬中に箱の中で駒並びが崩れるのを防いでくれます。

配送時には桐箱の外側に緩衝材を巻き、更に梱包材に包んで小型段ボール箱に入れて割れ物注意指定で発送致します。

色合いの濃い将棋盤に合う駒を探し求めて辿り着いた逸品ですが、今回訳あって手放す事に致しました。返品交換は致しかねますので、何卒宜しくお願いします。